top_banner.jpg

2018年03月18日

フルオーダーの難しさ  〜 現在のための靴、将来のための靴 〜

おはようございます!kです!

今日は久々にフルオーダーの話を書いてみたいとおもいます。

細幅靴の既成靴はなかなかないので、パターンオーダーなどを利用されることも多いとおもいます。

私が利用しているポディアや アルスノバなどの靴屋さんもパターンオーダーのお店です。
アルスノバは、コンビネーションラストという かかと部分と前足部分のサイズを組み合わせることができる木型を使っています。たいていの細幅靴のお店は木型ありきのパターンオーダーですね。

ただ、パターンオーダーの場合、自分で好きなデザインというわけにはいきませんし、通販などで試着ができないお店もありますし合う靴を見つけるのが難しい方は、木型から作る「フルオーダー」に興味を持たれる方もいらっしゃるようです。

ご存知の方もいらっしゃいますが、私は実際にフルオーダーを経験したことがあります。

その時に感じたことは、フルオーダーはできるだけその人の足を写し、その時(試着の時)痛くないようにしたがる。
ということです。

だって、フルオーダーして、もしも、履いた瞬間に痛かったらあり得ない!ってなりますよね。
靴を作る方もそれは避けたいので、できるだけお客さんの意向に添い、痛くないように作ろうとするのが当然だとおもいます。

例えば、当たると痛いからすぐ伸びちゃうかもしれないけれど柔らかい革を使おうとか
このでっぱりが当たらないように伸ばしておこうとか
上記みたいなのはパターンオーダーでもできるお店がありますが、木型から作る場合には、もっと木型からそれを操作するわけです。

足の特徴を写した靴って良さそうに聞こえますが、トラブルをトラブルのまま温存する可能性があるとも考えられます。

この記事でいう「現在のための靴」になりやすいのです。

私はできれば自分のトラブルを改善して足のアライメントも良くしたいので、アライメントを悪いまま固定するような可能性がある木型を作りたいと思わなくなり、木型を作るところから靴を作ることをやめることにしました。
そもそも、私の足は計測するたびにふにゃふにゃと変わるので、木型をうまく作るのだって無理があったのです。(足がしっかりしてないと難しいのです!)
そのうえ、アライメントを良くしたい変化させたいって気持ちがあるときに、木型ってタイミングやっぱり違うんです。

フルオーダーは大事な技術です。状況により必要な方もいらっしゃるし、きちんと職人の方とうまいコミュニケーションが取れて、要望が伝えられればうまくできる可能性もあります。素晴らしい靴を作る方がいらっしゃってその靴に惚れ込んでということもあるかもしれません。それはそれで素晴らしいことです。

ただ、もともと、ビスポークシューズというものは、木型からオーダーする場合であっても、何度かの注文を繰り返して、どんどん木型をブラッシュアップしていくという性質のもので最初からドンピシャな靴が出来上がることを想定していないということも知っておくべきです。

そして、どうしてもぴったりの靴を履いた経験が極度に少ない細幅の足の持ち主はそれだけで感覚がうまく捉えにくいというディスアドバンテージがあることを認識しておくと良いとおもいます。また、痛みが強い状態では適切な判断ができないかもしれません。

これは、靴に限らずですが、何かを「フルオーダー」するということにおいては、注文主側にも相当の知識とコミュニケーション能力がないとうまくいかないものです。これなら正解の幅の中にあるという感覚を知らないという状況で、お任せでは、あれ?思ってたものとまったく違うということになりかねないのです。

靴職人は魔法使いではありません。お任せで、最高の靴ができた!っということを期待していくとお互いに辛い思いをすることになる可能性があります。

ここでこの記事は書かせていただいたのは、細幅の方は、靴が好きで靴探しをしているというよりも必要に駆られてということのほうが多いと思うからです。

靴が好きで、それでもやってみたい!失敗しても別にオッケー!という方を止めるつもりはまったくありません。ぜひ、楽しんで靴を作ってみてください。

そうでない方は、まずはなんとか及第点の50点の靴を探し当ててから、本当に必要かどうか考えてみてはいかがでしょうか?

最後にオーダーについて、私が書いた古いブログですが、ご参考まで。



bnr_sokuihakarou_01.gif
【足囲測ろう!プロジェクト(そくぷろ)】
posted by k(けー) at 10:26| Comment(0) | 足と靴の個人的な話:k(けー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]